マルチリージョンアクセスポイント用の一方向レプリケーションルールを作成する
レプリケーションルールでは、異なるバケット間でオブジェクトを自動的に非同期コピーできます。一方向レプリケーションルールを使用すると、1 つの AWS リージョン のソースバケットから別のリージョンの送信先バケットにデータを完全に、確実にレプリケートできます。一方向レプリケーションを設定する場合は、レプリケート元バケット (DOC-EXAMPLE-BUCKET-1) からレプリケート先バケット (DOC-EXAMPLE-BUCKET-2) へのレプリケーションルールを作成します。これらの一方向レプリケーションルールは、すべてのレプリケーションルールと同様に、Amazon S3 バケット全体に適用することも、オブジェクトのサブセットをプレフィックスまたはオブジェクトタグでフィルタリングして適用することも可能です。
重要
ユーザーがレプリケート先バケット内のオブジェクトのみを使用する場合は、一方向レプリケーションを使用することをお勧めします。ユーザーがレプリケート先バケットのオブジェクトをアップロードまたは変更する場合は、双方向レプリケーションを使用してすべてのバケットを同期させてください。また、マルチリージョンアクセスポイントをフェイルオーバーに使用する場合は、双方向レプリケーションをお勧めします。双方向レプリケーションを設定するには、「マルチリージョンアクセスポイント用の双方向レプリケーションルールを作成する」を参照してください。
マルチリージョンアクセスポイント用の一方向レプリケーションルールを作成するには
AWS Management Console にサインインし、Amazon S3 コンソール (https://console.aws.amazon.com/s3/
) を開きます。 -
ナビゲーションペインで、[Multi-Region Access Points] (マルチリージョンアクセスポイント) を選択します。
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マルチリージョンアクセスポイント名を選択します。
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[Replication and failove] (レプリケーションとフェイルオーバー) タブを選択します。
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[Replication rules] (レプリケーションルール) セクションまでスクロールして、[Create replication rules] (レプリケーションルールの作成) を選択します。レプリケーションルールを作成するための十分なアクセス権限があることを確認してください。権限がないと、バージョニングが無効になります。
注記
レプリケーションルールは、自分が所有するアカウントのバケットに対してのみ作成できます。外部バケットのレプリケーションルールを作成するには、バケットの所有者がそれらのバケットのレプリケーションルールを作成する必要があります。
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[レプリケーションルールの作成] ページで、[1 つ以上のレプリケート元バケットから 1 つ以上のレプリケート先バケットにオブジェクトをレプリケート] テンプレートを選択します。
重要
このテンプレートを使用してレプリケーションルールを作成すると、バケットに既に割り当てられている既存のレプリケーションルールが置き換えられます。
既存のレプリケーションルールを置き換える代わりに追加または変更するには、コンソールで各バケットの [Management] (管理) タブに移動し、[Replication rules] (レプリケーションルール) セクションでルールを編集します。AWS CLI (SDK)、または REST API を使用して、既存のレプリケーションルールを追加または変更することもできます。詳細については、「レプリケーション設定ファイル要素」を参照してください。
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[送信元と送信先] セクションの [レプリケート元バケット] で、オブジェクトのレプリケート元となるバケットを 1 つ以上選択します。レプリケーション用に選択したすべてのバケット (レプリケート元とレプリケート先) では S3 バージョニングが有効になっている必要があり、各バケットは異なる AWS リージョン に配置されている必要があります。オブジェクトのバージョニングを管理する方法の詳細については、「S3 バケットでのバージョニングの使用」を参照してください。
[レプリケート先バケット] セクションで、オブジェクトのレプリケート先となるバケットを 1 つ以上選択します。
注記
レプリケーションを確立するために必要な読み取り権限とレプリケート権限があることを確認してください。権限がないと、エラーが発生します。詳細については、「IAM ロールの作成」を参照してください。
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[Replication rule configuration] (レプリケーションルール設定) セクションで、作成時にレプリケーションルールを[Enabled] (有効) にするか [Disabled] (無効) にするかを選択します。
注記
[Replication rule name] (レプリケーションルール名) ボックスに名前を入力することはできません。レプリケーションルール名は、レプリケーションルールを作成したときの構成に基づいて生成されます。
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[Scope] (スコープ) セクションで、レプリケーションに適したスコープを選択します。
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バケット全体をレプリケートするには、[Apply to all objects in the bucket] (バケット内のすべてのオブジェクトに適用) を選択します。
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バケットのオブジェクトのサブセットをレプリケートするには、[Limit the scope of this rule using one or more filters] (1 つまたは複数のフィルターを使用してこのルールの適用範囲を制限します) を選択します。
プレフィックス、オブジェクトタグ、またはその両方の組み合わせでフィルターできます。
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同じ文字列で始まる名前 (
pictures
など) をもつすべてのオブジェクトにレプリケーションを制限するには、[Prefix] (プレフィクス) ボックスにプレフィックスを入力します。フォルダの名前をプレフィックスとして入力する場合は、
/
(スラッシュ) などの区切り文字を使用して、階層のレベルを示す必要があります (例:pictures/
)。プレフィックスの詳細については、「プレフィックスを使用してオブジェクトを整理する」を参照してください。
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1 つまたは複数のオブジェクトタグを持つすべてのオブジェクトをレプリケートするには、[Add tag] (タグを追加) を選択し、ボックスにキーと値のペアを入力します。別のタグを追加するには、この手順を繰り返します。オブジェクトタグの詳細については、タグを使用してストレージを分類するを参照してください。
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[Additional replication options] (その他のレプリケーションオプション) セクションまでスクロールして、適用するレプリケーションオプションを選択します。
注記
以下のオプションの適用をお勧めします。
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S3 Replication Time Control (S3 RTC) – 予測可能な時間枠内で異なるリージョン間でデータをレプリケートするには、S3 Replication Time Control (S3 RTC) を使用します。S3 RTC は、Simple Storage Service (Amazon S3) 内に保存されている新規オブジェクトの 99.99% を 15 分以内にレプリケートします (サービスレベルアグリーメントに基づく)。詳細については、「S3 Replication Time Control (S3 RTC)を使用してコンプライアンス要件を満たす」を参照してください。
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レプリケーションメトリクスと通知 – Amazon CloudWatch メトリクスを有効にして、レプリケーションイベントをモニタリングできます。
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削除マーカーのレプリケーション — S3 の削除オペレーションによって作成された削除マーカーがレプリケートされます。ライフサイクルルールによって作成された削除マーカーはレプリケートされません。詳細については、「バケット間での削除マーカーのレプリケーション」を参照してください。
S3 RTC と CloudWatch のレプリケーションメトリクスと通知には追加料金がかかります。詳細については、「Amazon S3 の料金
」および「Amazon CloudWatch の料金 」を参照してください。 -
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既存のレプリケーションルールを置き換える新しいレプリケーションルールを作成する場合は、[Create replication rules] (レプリケーションルールを作成) を選択すると、既存のレプリケーションルールが上書きされることに同意します。
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[レプリケーションルールの作成] を選択し、新しい一方向レプリケーションルールを作成して保存します。