Amazon S3 ストレージレンズを使用したストレージコストの最適化
S3 ストレージレンズのコスト最適化メトリクスを使用すると、S3 ストレージの全体的なコストを削減できます。コスト最適化メトリクスは、Amazon S3 をコスト効率よく、ベストプラクティスに従って設定したことを確認するのに役立ちます。例えば、次のようなコスト最適化の機会を特定できます。
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7 日以上経過した未完了のマルチパートアップロードを含むバケット
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多数の旧バージョンが蓄積されているバケット
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未完了のマルチパートアップロードを中止するためのライフサイクルルールが設定されていないバケット
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旧バージョンのオブジェクトを期限切れにするライフサイクルルールがないバケット
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オブジェクトを別のストレージクラスに移行するためのライフサイクルルールがないバケット
その後、このデータを使用して、バケットにライフサイクルルールを追加できます。
次の例は、S3 ストレージレンズダッシュボードでコスト最適化メトリクスを使用してストレージコストを最適化する方法を示しています。
トピック
最大の S3 バケットを特定する
料金は S3 バケットでのオブジェクトの保存に対して発生します。請求される料金は、オブジェクトのサイズ、オブジェクトの保存期間、およびそれらのストレージクラスに応じて異なります。S3 ストレージレンズで、アカウント内のすべてのバケットを一元的に表示できます。組織が持つすべてのアカウントのバケットをすべて表示するには、AWS Organizations レベルの S3 ストレージレンズダッシュボードを設定できます。最大のバケットは、このダッシュボードのビューから特定できます。
ステップ 1: 最大のバケットを特定する
AWS Management Console にサインインし、Amazon S3 コンソール (https://console.aws.amazon.com/s3/
) を開きます。 -
ナビゲーションペインで、[Storage Lens] (ストレージレンズ)、[Dashboards] (ダッシュボード) の順にクリックします。
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[Dashboards] (ダッシュボード) リストで、表示するダッシュボードを選択します。
ダッシュボードが開くと、S3 ストレージレンズがメトリクスを収集した最新の日付を確認できます。ダッシュボードでは常に、メトリクスの集計が可能な、最新の日付で読み込が行われます。
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選択した日付範囲の [Total storage] (ストレージの合計) メトリクスで最大バケットのランキングを表示するには、[Top N overview for date] (日付の上位 N の概要) セクションまでスクロールダウンします。
ソート順序を切り替えて、最も小さいバケットを表示できます。また、[Metric] (メトリクス) の選択を調整して、使用可能なメトリクスのいずれかでバケットをランク付けすることもできます。[Top N overview for date] (日付の上位 N の概要) セクションには、前日または前週からの変化率と、トレンドを視覚化するスパークラインも表示されます。この傾向は、無料メトリクスの場合は 14 日間、高度なメトリクスとレコメンデーションの場合は 30 日間の傾向です。
注記
S3 ストレージレンズの高度なメトリクスとレコメンデーションの場合、メトリクスは 15 か月間クエリで利用できます。詳細については、「メトリクスの選択」を参照してください。
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バケットに関するより詳細な情報については、ページの上部までスクロールし、[Bucket] (バケット) タブを選択します。
[Buckets] (バケット) タブでは、最近の増加率、平均的なオブジェクトサイズ、最大のプレフィックス、およびオブジェクトの数などの詳細を確認できます。
ステップ 2: バケットに移動して調査する
最大の S3 バケットを特定したら、S3 コンソール内の各バケットに移動してバケット内のオブジェクトを表示し、関連するワークロードを理解し、内部所有者を特定できます。バケットの所有者に連絡すれば、この増加が見込まれていたものかどうか、またはこの増加をさらにモニタリングして制御する必要があるかどうかを確認できます。
コールド Amazon S3 バケットを検出する
S3 ストレージレンズの高度なメトリクス を有効にしている場合は、アクティビティメトリクスを使用して、S3 バケットがどの程度「コールド」かを理解できます。「コールド」なバケットとは、そのストレージがアクセスされなくなった (またはほとんどアクセスされない) バケットです。通常、このアクティビティの欠如はバケットのオブジェクトが頻繁にアクセスされていないことを示します。
[GET Requests] (GET リクエスト) および [Download Bytes] (ダウンロード済みバイト数) などのアクティビティメトリクスは、バケットが毎日どのくらいの頻度でアクセスされるかを示します。アクセスパターンの一貫性を理解し、まったくアクセスされなくなったバケットを特定するために、このデータの数か月間にわたる傾向を得ることができます。[Download bytes / Total storage] (ダウンロード済みバイト数÷ストレージの合計) として計算される [Retrieval rate] (取得率) メトリクスは、毎日アクセスされるバケット内のストレージの比率を示します。
注記
1 日に同じオブジェクトが複数回ダウンロードされる場合は、ダウンロードのバイト数が重複します。
前提条件
S3 ストレージレンズダッシュボードでアクティビティメトリクスを表示するには、S3 ストレージレンズ [Advanced metrics and recommendations] (高度なメトリクスとレコメンデーション) を有効にしてから、[Activity metrics] (アクティビティメトリクス) を選択する必要があります。詳細については、「S3 コンソールの使用」を参照してください。
ステップ 1: アクティブなバケットを特定する
AWS Management Console にサインインし、Amazon S3 コンソール (https://console.aws.amazon.com/s3/
) を開きます。 -
ナビゲーションペインで、[Storage Lens] (ストレージレンズ)、[Dashboards] (ダッシュボード) の順にクリックします。
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[Dashboards] (ダッシュボード) リストで、表示するダッシュボードを選択します。
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[Bucket] (バケット) タブを選択してから、[Bubble analysis by buckets for date] (日付別のバケット別によるバブル分析) セクションまでスクロールダウンします。
[Bubble analysis by buckets for date] (日付別のバケット別によるバブル分析) セクションでは、バブルの [X-axis] (X 軸)、[Y-axis] (Y 軸)、および [Size] (サイズ) を表す 3 つのメトリクスを使用して、バケットを複数のディメンションにプロットできます。
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コールドになったバケットを見つけるには、[X-axis] (X 軸)、[Y-axis] (Y 軸)、および [Size] (サイズ) で、[Total storage] (合計ストレージ)、[% retrieval rate] (% 取り出し率)、および [Average object size] (平均オブジェクトサイズ) のメトリクスを選択します。
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[Bubble analysis by buckets for date] (日付別のバケットごとのバブル分析) セクションで、取得率がゼロ (またはゼロに近い) で、かつ相対的なストレージサイズが大きいバケットを探し、そのバケットを表すバブルを選択します。
より詳細なインサイトの選択肢が記載されたボックスが表示されます。次のいずれかを行います。
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[Bucket] (バケット) タブを更新して、選択したバケットのメトリクスのみを表示するには、[Drill down] (ドリルダウン)、[Apply] (適用) を順に選択します。
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バケットレベルのデータをアカウント、AWS リージョン、ストレージクラス、またはバケットごとに集約するには、[Analyze by] (分析基準)、[Dimension] (ディメンション) の順に選択します。例えば、ストレージクラス別に集計するには、[Dimension] (ディメンション) に [Storage class] (ストレージクラス) を選択します。
コールドになったバケットを見つけるには、[Total storage] (ストレージの合計)、[% retrieval rate] (% 取得率)、および [Average object size] (平均オブジェクトサイズ) メトリクスを使用してバブル分析を実行します。取得率がゼロ (またはゼロに近い) で、かつ相対的なストレージサイズが大きいバケットを探します。
ダッシュボードの [Bucket] (バケット) タブが更新され、選択した集計またはフィルターのデータが表示されます。ストレージクラスまたは別のディメンション別に集計した場合、その新しいタブがダッシュボードに表示されます (例えば、[Storage class] (ストレージクラス) タブ)。
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ステップ 2: コールドバケットを調査する
そこからアカウントまたは組織内のコールドバケットの所有者を特定し、そのストレージが引き続き必要かどうかを確認できます。その後、バケットにライフサイクル有効期限設定を設定する、またはデータを Amazon S3 Glacier ストレージクラスにアーカイブすることによって、コストを最適化できます。
将来のコールドバケット問題を回避するには、S3 ライフサイクル設定を使用してデータを自動的に移行させる、または S3 Intelligent-Tiering による自動アーカイブを有効にすることができます。
ステップ 1 を実施してホットバケットを識別することもできます。次に、これらのバケットが正しい S3 ストレージクラスを使用するようにして、パフォーマンスとコストの面で最も効果的にリクエストに応えられるようにします。
未完了のマルチパートアップロードを特定する
スループットを向上させ、ネットワーク問題からより迅速に復旧するため、マルチパートアップロードを使用して超大型のオブジェクト (最大 5 TB) を複数のパートから成るセットとしてアップロードすることができます。マルチパートアップロードのプロセスが完了しなかった場合、未完了のなパートが使用不可能な状態でバケットに残ります。これらの未完了のパートには、アップロードプロセスが完了するか、未完了の部分が削除されるまで、ストレージコストが発生します。詳細については、「マルチパートアップロードを使用したオブジェクトのアップロードとコピー」を参照してください。
S3 ストレージレンズを使用すると、7 日以上経過した未完了のマルチパートアップロードを含め、アカウント内、または組織全体にある未完了のマルチパートアップロードのバイト数を特定できます。未完了のマルチパートアップロードメトリクスの完全なリストについては、「Amazon S3 Storage Lens のメトリクスに関する用語集」を参照してください。
ベストプラクティスとして、特定の日数を過ぎた未完了のマルチパートアップロードを期限切れにするように、ライフサイクルルールを設定することをおすすめします。未完了のマルチパートアップロードを期限切れにするライフサイクルルールを作成する場合は、7 日間から始めることをお勧めします。
ステップ 1: 未完了のマルチパートアップロードの全体的なトレンドを確認する
AWS Management Console にサインインし、Amazon S3 コンソール (https://console.aws.amazon.com/s3/
) を開きます。 -
ナビゲーションペインで、[Storage Lens] (ストレージレンズ)、[Dashboards] (ダッシュボード) の順にクリックします。
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[Dashboards] (ダッシュボード) リストで、表示するダッシュボードを選択します。
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[Snapshot for date] (日付のスナップショット) セクションの [Metrics categories] (メトリクスのカテゴリ) で、[Cost optimization] (コスト最適化) を選択します。
[Snapshot for date] (日付のスナップショット) セクションが更新され、[Incomplete multipart upload bytes greater than 7 days old] (7 日以上経過した未完了のマルチパートアップロードバイト数) を含む [Cost optimization] (コスト最適化) メトリクスが表示されます。
S3 ストレージレンズダッシュボードのどのグラフでも、未完了のマルチパートアップロードのメトリクスを確認できます。これらのメトリクスを使用して、全体的な増加傾向に対するそれらの寄与度などを含め、ストレージに対する未完了のマルチパートアップロードのバイト数の影響をさらに評価することができます。また、[Account] (アカウント)、[AWS リージョン]、[Bucket] (バケット)、[Storage class] (ストレージクラス) の各タブを使用して、より詳細な集計レベルまで掘り下げてデータを分析することもできます。例については、「コールド Amazon S3 バケットを検出する」を参照してください。
ステップ 2: マルチパートアップロードバイト数が最も多く、未完了のマルチパートアップロードを中止するライフサイクルルールがないバケットを特定する
前提条件
S3 ストレージレンズダッシュボードに [Abort incomplete multipart upload lifecycle rule count] (未完了のマルチパートアップロードの中止ライフサイクルルール数) メトリクスを表示するには、S3 ストレージレンズの [Advanced metrics and recommendations] (高度なメトリクスとレコメンデーション) を有効にしてから [Advanced cost optimization metrics] (高度なコスト最適化メトリクス) を選択する必要があります。詳細については、「S3 コンソールの使用」を参照してください。
AWS Management Console にサインインし、Amazon S3 コンソール (https://console.aws.amazon.com/s3/
) を開きます。 -
ナビゲーションペインで、[Storage Lens] (ストレージレンズ)、[Dashboards] (ダッシュボード) の順にクリックします。
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[Dashboards] (ダッシュボード) リストで、表示するダッシュボードを選択します。
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7 日以上経過した未完了のマルチパートアップロードが蓄積されているバケットを特定するには、[Top N overview for date] (日付の上位 N の概要) セクションに移動します。
デフォルトでは、[Top N overview for date] (日付の上位 N の概要) セクションには、上位 3 つのバケットのメトリクスが表示されます。[Top N] (トップ N) のフィールドでバケット数を増減できます。[Top N overview for date] (日付の上位 N の概要) セクションには、前日または前週からの変化率と、トレンドを視覚化するスパークラインも表示されます。(このトレンドは、無料メトリクスの場合は 14 日間、高度なメトリクスとレコメンデーションの場合は 30 日間のトレンドです。)
注記
S3 ストレージレンズの高度なメトリクスとレコメンデーションの場合、メトリクスは 15 か月間クエリで利用できます。詳細については、「メトリクスの選択」を参照してください。
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[Metric] (メトリクス) で、[Cost optimization] (コスト最適化) カテゴリの [Incomplete multipart upload bytes greater than 7 days old] (7 日以上経過した未完了のマルチパートアップロードバイト数) を選択します。
[Top number buckets] (上位バケット) には、7 日以上経過している未完了のマルチパートアップロードのストレージバイト数が最も多いバケットが表示されます。
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未完了のマルチパートアップロードに関する詳細なバケットレベルのメトリクスを表示するには、ページの一番上までスクロールして、[Bucket] (バケット) タブを選択します。
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[Buckets] (バケット) セクションまで下にスクロールします。[Metrics categories] (メトリクスのカテゴリ) で、[Cost optimization] (コスト最適化) を選択します。次に,[Summary] (概要) を選択解除します。
[Buckets] (バケット) リストが更新され、表示されているバケットで利用可能なすべての [Cost optimization] (コスト最適化) メトリクスが表示されます。
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[Buckets] (バケット) リストをフィルタリングして特定のコスト最適化メトリクスのみを表示するには、設定アイコン ( ) を選択します。
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[Incomplete multipart upload bytes greater than 7 days old] (7 日以上経過した未完了のマルチパートアップロードバイト数) および [Abort incomplete multipart upload lifecycle rule count] (未完了のマルチパートアップロードの中止ライフサイクルルール数) 以外のすべてのコスト最適化メトリクスのトグルを選択解除します。
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(オプション) [Page size] (ページサイズ) で、リストに表示するバケットの数を選択します。
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[確認] を選択します。
[Buckets] (バケット) リストが更新され、未完了のマルチパートアップロードのバケットレベルのメトリクスとライフサイクルルール数が表示されます。このデータを使用して、7 日以上経過した未完了のマルチパートアップロードバイト数が最も多く、未完了のマルチパートアップロードを中止するライフサイクルルールが欠落しているバケットを特定できます。次に、S3 コンソールでこれらのバケットに移動し、ライフサイクルルールを追加して、放棄された未完了のマルチパートアップロードを削除できます。
ステップ 3: 未完了のマルチパートアップロードを 7 日後に削除するライフサイクルルールを追加する
未完了のマルチパートアップロードを自動的に管理するには、S3 コンソールを使用して、指定された日数後にバケットから未完了のマルチパートアップロードのバイトを失効させるライフサイクル設定を作成できます。詳細については、「不完全なマルチパートアップロードを削除するためのバケットライフサイクル設定の設定」を参照してください。
保持する旧バージョンの数を減らす
S3 バージョニング機能を有効にすると、同じオブジェクトの複数の異なるバージョンが保持されます。これらは、オブジェクトが誤って削除または上書きされた場合にデータをすばやく回復させるために使用できます。旧バージョンを移行または期限切れにするライフサイクルルールを設定せずに S3 バージョニングを有効にした場合、旧バージョンが大量に蓄積され、ストレージコストに影響する可能性があります。詳細については、「S3 バージョニングによる複数のバージョンのオブジェクトの保持」を参照してください。
ステップ 1: 最新でないオブジェクトバージョンが最も多いバケットを特定する
AWS Management Console にサインインし、Amazon S3 コンソール (https://console.aws.amazon.com/s3/
) を開きます。 -
ナビゲーションペインで、[Storage Lens] (ストレージレンズ)、[Dashboards] (ダッシュボード) の順にクリックします。
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[Dashboards] (ダッシュボード) リストで、表示するダッシュボードを選択します。
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[Snapshot for date] (日付のスナップショット) セクションの [Metrics categories] (メトリクスのカテゴリ) で、[Cost optimization] (コスト最適化) を選択します。
[Snapshot for date] (日付のスナップショット) セクションが更新され、[Cost optimization] (コスト最適化) メトリクスが表示されます。これには、[% noncurrent version bytes] (旧バージョンのバイト数 %) メトリクスが含まれます。[% noncurrent version bytes] (旧バージョンのバイト数 %) のメトリクスは、ダッシュボードの範囲内かつ選択された日付に関して、ストレージの合計バイト数のうち、旧バージョンに起因するバイト数の割合を表します。
注記
[% noncurrent version bytes] (旧バージョンのバイト数 %) がアカウントレベルでストレージの 10 パーセントを超過する場合、保存しているオブジェクトバージョンの数が多すぎる可能性があります。
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旧バージョンが大量に蓄積されているバケットを特定するには:
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[Top N overview for date] (日付の上位 N の概要) セクションまで下にスクロールします。[Top N] (上位 N) には、データを表示したいバケットの数を入力します。
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[Metric] (メトリクス) で、[% noncurrent version bytes] (旧バージョンのバイト数 %) を選択します。
[Top number buckets] (バケットの上位) の下に、[% noncurrent version bytes] (旧バージョンのバイト数 %) が最も高い (指定した数の) バケットが表示されます。[Top N overview for date] (日付の上位 N の概要) セクションには、前日または前週からの変化率と、トレンドを視覚化するスパークラインも表示されます。この傾向は、無料メトリクスの場合は 14 日間、高度なメトリクスとレコメンデーションの場合は 30 日間の傾向です。
注記
S3 ストレージレンズの高度なメトリクスとレコメンデーションの場合、メトリクスは 15 か月間クエリで利用できます。詳細については、「メトリクスの選択」を参照してください。
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最新でないオブジェクトバージョンに関する詳細なバケットレベルのメトリクスを表示するには、ページの一番上までスクロールして、[Bucket] (バケット) タブを選択します。
S3 ストレージレンズダッシュボードのどのグラフや可視化でも、[Account] (アカウント)、[AWS リージョン]、[Storage class] (ストレージクラス)、または [Bucket] (バケット) タブを使用して、より深いレベルの集計にドリルダウンできます。例については、「コールド Amazon S3 バケットを検出する」を参照してください。
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[Buckets] (バケット) セクションの [Metric categories] (メトリクスカテゴリ) で、[Cost optimization] (コスト最適化) を選択します。次に。[Summary] (概要) を選択解除します。
旧バージョンに関連する他のメトリクスと共に、[% noncurrent version bytes] (旧バージョンのバイト数 %) メトリクスを確認できるようになりました。
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ステップ 2: 旧バージョンを管理するための移行および有効期限のライフサイクルルールがないバケットを特定する
前提条件
S3 ストレージレンズダッシュボードで [Noncurrent version transition lifecycle rule count] (旧バージョン移行ライフサイクルルール数) および [Noncurrent version expiration lifecycle rule count] (旧バージョン有効期限ライフサイクルルール数) メトリクスを確認するには、S3 ストレージレンズの [Advanced metrics and recommendations] (高度なメトリクスとレコメンデーション)を有効にしてから、[Advanced cost optimization metrics] (高度なコスト最適化メトリクス) を選択する必要があります。詳細については、「S3 コンソールの使用」を参照してください。
AWS Management Console にサインインし、Amazon S3 コンソール (https://console.aws.amazon.com/s3/
) を開きます。 -
ナビゲーションペインで、[Storage Lens] (ストレージレンズ)、[Dashboards] (ダッシュボード) の順にクリックします。
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[Dashboards] (ダッシュボード) リストで、表示するダッシュボードを選択します。
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ストレージレンズダッシュボードで、[Bucket] (バケット) タブを選択します。
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[Buckets] (バケット) セクションまで下にスクロールします。[Metrics categories] (メトリクスのカテゴリ) で、[Cost optimization] (コスト最適化) を選択します。次に,[Summary] (概要) を選択解除します。
[Buckets] (バケット) リストが更新され、表示されているバケットで利用可能なすべての [Cost optimization] (コスト最適化) メトリクスが表示されます。
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[Buckets] (バケット) リストをフィルタリングして特定のコスト最適化メトリクスのみを表示するには、設定アイコン ( ) を選択します。
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次の項目だけが選択された状態になるまで、他のすべてのコスト最適化メトリクスを選択解除します。
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% noncurrent version bytes (旧バージョンのバイト数 %)
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Noncurrent version transition lifecycle rule count (旧バージョン移行ライフサイクルルール数)
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Noncurrent version expiration lifecycle rule count (旧バージョン有効期限ライフサイクルルール数)
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(オプション) [Page size] (ページサイズ) で、リストに表示するバケットの数を選択します。
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[確認] を選択します。
[Buckets] (バケット)リストが更新され、旧バージョンのバイト数と旧バージョンのライフサイクルルール数のメトリクスが表示されます。このデータを使用して、旧バージョンのバイト数の割合が高いが、移行および有効期限のライフサイクルルールが欠落しているバケットを特定できます。次に、S3 コンソールでこれらのバケットに移動し、これらのバケットにライフサイクルルールを追加できます。
ステップ 3: ライフサイクルルールを追加して最新でないオブジェクトバージョンを移行または期限切れにする
追加の調査が必要なバケットを判断したら、S3 コンソールでそのバケットに移動し、指定した日数後に旧バージョンを失効させるライフサイクルルールを追加できます。あるいは、旧バージョンを保持したままコストを削減するために、旧バージョンを Amazon S3 Glacier ストレージクラスのいずれかに移行するライフサイクルルールを設定することもできます。詳細については、「バージョニングが有効なバケットへのライフサイクルルールを指定する」を参照してください。
ライフサイクルルールがないバケットを特定し、ライフサイクルルール数を確認する
S3 ストレージレンズには、ライフサイクルルールがないバケットを特定するために使用できる S3 ライフサイクルルール数メトリクスが用意されています。ライフサイクルルールがないバケットを見つけるには、[Total buckets without lifecycle rules] (ライフサイクルルールがないバケットの合計数) メトリクスを使用できます。S3 ライフサイクル設定のないバケットには、不要になったストレージや、低コストのストレージクラスに移行できるストレージがある可能性があります。ライフサイクルルール数メトリクスを使用して、有効期限ルールや移行ルールなど、特定の種類のライフサイクルルールが欠落しているバケットを特定することもできます。
前提条件
S3 ライフサイクルダッシュボードでライフサイクルルール数のメトリクスと [Total buckets without lifecycle rules] (ライフサイクルルールがないバケットの合計数) メトリクスを表示するには、S3 ストレージレンズの [Advanced metrics and recommendations] (高度なメトリクスとレコメンデーション) を有効にしてから [Advanced cost optimization metrics] (高度なコスト最適化メトリクス) を選択する必要があります。詳細については、「S3 コンソールの使用」を参照してください。
ステップ 1: ライフサイクルルールが設定されていないバケットを特定する
AWS Management Console にサインインし、Amazon S3 コンソール (https://console.aws.amazon.com/s3/
) を開きます。 -
ナビゲーションペインで、[Storage Lens] (ストレージレンズ)、[Dashboards] (ダッシュボード) の順にクリックします。
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[Dashboards] (ダッシュボード) リストで、表示するダッシュボードを選択します。
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ライフサイクルルールのない特定のバケットを確認するには、[Top N overview for date] (日付の上位 N の概要) セクションまで下にスクロールします。
デフォルトでは、[Top N overview for date] (日付の上位 N の概要) セクションには、上位 3 つのバケットのメトリクスが表示されます。[Top N] (トップ N) のフィールドでバケット数を増やすことができます。[Top N overview for date] (日付のトップ N の概要) セクションには、前日または前週からの変化率と、傾向を視覚化するスパークラインも表示されます。この傾向は、無料メトリクスの場合は 14 日間、高度なメトリクスとレコメンデーションの場合は 30 日間の傾向です。
注記
S3 ストレージレンズの高度なメトリクスとレコメンデーションの場合、メトリクスは 15 か月間クエリで利用できます。詳細については、「メトリクスの選択」を参照してください。
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[Metric] (メトリクス) で、[Total buckets without lifecycle rules] (ライフサイクルルールがないバケットの合計数) を [Cost optimization] (コスト最適化) カテゴリから選択します。
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[Total buckets without lifecycle rules] (ライフサイクルルールがないバケットの合計数) については、次のデータを確認してください:
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Top number accounts (アカウント上位) – ライフサイクルルールのないバケット数が最も多いアカウントを確認できます。
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Top number Regions (地域の上位) – ライフサイクルルールのないバケットの内訳を地域別に表示します。
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Top number buckets (バケットの上位) – どのバケットにライフサイクルルールがないかを確認できます。
S3 ストレージレンズダッシュボードのどのグラフや可視化でも、[Account] (アカウント)、[AWS リージョン]、[Storage class] (ストレージクラス)、または [Bucket] (バケット) タブを使用して、より深いレベルの集計にドリルダウンできます。例については、「コールド Amazon S3 バケットを検出する」を参照してください。
ライフサイクルルールがないバケットを特定したら、バケットの特定のライフサイクルルール数を確認することもできます。
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ステップ 2: バケットのライフサイクルルール数を確認する
AWS Management Console にサインインし、Amazon S3 コンソール (https://console.aws.amazon.com/s3/
) を開きます。 -
ナビゲーションペインで、[Storage Lens] (ストレージレンズ)、[Dashboards] (ダッシュボード) の順にクリックします。
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[Dashboards] (ダッシュボード) リストで、表示するダッシュボードを選択します。
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S3 ストレージレンズダッシュボードで、[Bucket] (バケット) タブを選択します。
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[Buckets] (バケット) セクションまで下にスクロールします。[Metrics categories] (メトリクスのカテゴリ) で、[Cost optimization] (コスト最適化) を選択します。次に,[Summary] (概要) を選択解除します。
[Buckets] (バケット) リストが更新され、表示されているバケットで利用可能なすべての [Cost optimization] (コスト最適化) メトリクスが表示されます。
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[Buckets] (バケット) リストをフィルタリングして特定のコスト最適化メトリクスのみを表示するには、設定アイコン ( ) を選択します。
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次の項目だけが選択された状態になるまで、他のすべてのコスト最適化メトリクスを選択解除します。
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Transition lifecycle rule count (移行ライフサイクルルール数)
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Expiration lifecycle rule count (有効期限ライフサイクルルール数)
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Noncurrent version transition lifecycle rule count (旧バージョン移行ライフサイクルルール数)
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Noncurrent version expiration lifecycle rule count (旧バージョン有効期限ライフサイクルルール数)
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Abort incomplete multipart upload lifecycle rule count (未完了のマルチパートアップロードの中止ライフサイクルルール数)
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Total lifecycle rule count (ライフサイクルルールの合計数)
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(オプション) [Page size] (ページサイズ) で、リストに表示するバケットの数を選択します。
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[確認] を選択します。
[Buckets] (バケット) リストが更新され、バケットのライフサイクルルール数メトリクスが表示されます。このデータを使用して、ライフサイクルルールがないバケットや、有効期限や移行ルールなどの特定の種類のライフサイクルルールがないバケットを特定できます。次に、S3 コンソールでこれらのバケットに移動し、これらのバケットにライフサイクルルールを追加できます。
ステップ 3: ライフサイクルルールを追加する
ライフサイクルルールのないバケットを特定したら、ライフサイクルルールを追加できます。詳細については、バケットに S3 ライフサイクル設定を設定するおよびS3 ライフサイクル設定の例を参照してください。