テーブルレベルでコストを評価する - Amazon DynamoDB

テーブルレベルでコストを評価する

AWS Management Console 内にある Cost Explorer ツールを使用すると、読み取り、書き込み、ストレージ、バックアップの料金など、コストをタイプ別に分類して確認できます。また、これらのコストを月や日などの期間別にまとめて表示することもできます。

管理者が直面する課題として、ある特定のテーブルのコストのみを確認する必要がある場合があります。一部のデータは DynamoDB コンソールまたは DescribeTable API の呼び出しを介して取得することができます。ただし Cost Explorer では、デフォルトでは特定のテーブルに関連するコストでフィルタリングまたはグループ化することができません。このセクションでは、タグ付けを使用して Cost Explorer で個々のテーブルのコスト分析を実行する方法を説明します。

単一の DynamoDB テーブルのコストを表示する方法

Amazon DynamoDB AWS Management Console とDescribeTable API はどちらも、プライマリキースキーマ、テーブルのすべてのインデックス、テーブルとインデックスのサイズと項目数など、単一のテーブルに関する情報を表示します。テーブルのサイズとインデックスのサイズから、テーブルの月々のストレージコストを計算することができます。たとえば、us-east-1 リージョンでは 1 GB あたり 0.25 USD です。

テーブルがプロビジョンドキャパシティーモードの場合、現在の RCU と WCU の設定も返されます。これらを使用してテーブルの現在の読み取りと書き込みのコストを計算することもできますが、特にテーブルが Auto Scaling で設定されている場合、これらのコストは変わる可能性があります。

注記

テーブルがオンデマンドキャパシティーモードの場合、DescribeTable はスループットコストの見積もりには役立ちません。これはスループットコストが、ある期間内のプロビジョニングされた使用量ではなく、実際の使用量に基づいて請求されるためです。

Cost Explorer のデフォルトビュー

Cost Explorer のデフォルトビューには、スループットやストレージなどの消費されたリソースのコストを示すグラフが表示されます。月ごとや日ごとの合計など、期間ごとにコストをグループ化することを選択できます。ストレージ、読み取り、書き込み、その他の機能のコストも分類して比較できます。

Cost Explorer のデフォルトビューには、消費されたリソースのコストが使用タイプ別にグループ化されて表示されます。

Cost Explorer でのテーブルタグの使用方法および適用方法

デフォルトでは、Cost Explorer は複数のテーブルのコストを合計にまとめるため、特定の 1 つのテーブルのコストの概要は表示されません。ただし、AWS リソースへのタグ付けを使用すると、メタデータタグで各テーブルを識別できます。タグとは、プロジェクトや部門に属するすべてのリソースを識別するなど、さまざまな目的に使用できるキーと値のペアです。この例では、MyTable という名前のテーブルがあると仮定します。

  1. table_name のキーと MyTable の値を使用してタグを設定します。

  2. Cost Explorer 内でタグをアクティブ化し、タグ値でフィルタリングすると、各テーブルのコストをより明確に把握できます。

注記

タグが Cost Explorer に表示され始めるまでには、1~2 日かかる場合があります。

メタデータタグは、コンソールで自分で設定することも、AWS CLI やAWS SDK などのオートメーションを使用して設定することもできます。組織の新しいテーブル作成プロセスの一環として、table_name タグの設定を義務付けることを検討してください。既存のテーブルについては、これらのタグを検索してアカウントの特定のリージョンにあるすべての既存のテーブルに適用する Python ユーティリティが用意されています。詳細については、GitHub の「Eponymous Table Tagger」を参照してください。