QUOTE_IDENT 関数は、指定された文字列の先頭と末尾を二重引用符で囲んだ文字列として返します。この関数の出力は、SQL ステートメントで識別子として使用できます。二重引用符が埋め込まれている場合、この関数は適宜これを二重化します。
QUOTE_IDENT は、文字列が非識別子文字あるいは小文字になってしまう場合に、有効な識別子を作成するために必要な場所のみに二重引用符を追加します。いつでも一重引用符の文字列に戻るには、QUOTE_LITERAL を使用します。
構文
QUOTE_IDENT(string)
引数
- string
-
CHAR
またはVARCHAR
文字列。
戻り型
QUOTE_IDENT 関数は、入力 string と同じ型を返します。
例
二重引用符で囲んで文字列 "CAT"
を返すには、次の例を使用します。
SELECT QUOTE_IDENT('"CAT"');
+-------------+
| quote_ident |
+-------------+
| """CAT""" |
+-------------+
次の例では、TICKIT サンプルデータベースの CATEGORY テーブルからのデータを使用します。詳細については、「サンプルデータベース」を参照してください。
CATNAME 列を引用符で囲んで返すには、次の例を使用します。
SELECT catid, QUOTE_IDENT(catname)
FROM category
ORDER BY 1,2;
+-------+-------------+
| catid | quote_ident |
+-------+-------------+
| 1 | "MLB" |
| 2 | "NHL" |
| 3 | "NFL" |
| 4 | "NBA" |
| 5 | "MLS" |
| 6 | "Musicals" |
| 7 | "Plays" |
| 8 | "Opera" |
| 9 | "Pop" |
| 10 | "Jazz" |
| 11 | "Classical" |
+-------+-------------+