SELECT リスト
SELECT リストは、クエリが返す列、機能、および式を指定します。このリストは、クエリの出力を表しています。
SQL 関数の詳細については、「SQL 関数リファレンス」を参照してください。式の詳細については、「条件式」を参照してください。
構文
SELECT [ TOP number ] [ ALL | DISTINCT ] * | expression [ AS column_alias ] [, ...]
パラメータ
- TOP number
-
TOP は引数として正の整数を取り、クライアントに返される行数を定義します。TOP 句に関する動作は、LIMIT 句に関する動作と同じです。返される行の数は固定されていますが、行のセットは固定されていません。一貫した行のセットを返すには、TOP または LIMIT を ORDER BY 句と組み合わせて使用します。
- ALL
-
DISTINCT を指定しない場合、デフォルトの動作を定義する冗長キーワード。
SELECT ALL *
は、SELECT *
と同じ意味です (すべての列のすべての行を選択し、重複を維持します)。 - DISTINCT
-
1 つまたは複数の列の一致する値に基づいて、結果セットから重複する行を削除するオプション。
注記
アプリケーションが無効な外部キーまたはプライマリキーを許可する場合、クエリが不正な結果を返す可能性があります。例えば、プライマリキー列に含まれるすべての値が一意でない場合、SELECT DISTINCT クエリが重複した行を返すことがあります。詳細については、「テーブル制約の定義」を参照してください。
- * (アスタリスク)
-
テーブルのコンテンツ全体を返します (すべての列とすべての行)。
- expression
-
クエリによって参照されるテーブル内に存在する 1 つまたは複数の列から構成される式。式には、SQL 関数を含めることができます。次に例を示します。
avg(datediff(day, listtime, saletime))
- AS column_alias
-
最終的な結果セットに使われる列のテンポラリ名。AS キーワードはオプションです。次に例を示します。
avg(datediff(day, listtime, saletime)) as avgwait
シンプルな列名ではない式に対して、エイリアスを指定しない場合、結果セットはその列に対してデフォルト名を適用します。
注記
エイリアスは、ターゲットリストで定義された直後に認識されます。同じターゲットリストで、その後に定義されている他の式でエイリアスを使用できます。以下に示しているのはこのポリシーの例です。
select clicks / impressions as probability, round(100 * probability, 1) as percentage from raw_data;
エイリアスの側面参照の利点は、同じターゲットリストでより複雑な式を構築するときに、エイリアスの式を繰り返す必要がないことです。Amazon Redshift がこの種類の参照を解析するときは、前に定義されたエイリアスをインライン展開します。
FROM
句に定義された名前が、以前にエイリアスを作成した式と同じである列がある場合、FROM
句の列が優先されます。例えば、上記のクエリで、テーブルの raw_data に「probability」という名前の列がある場合、ターゲットリストの 2 番目の式の「probability」は、エイリアス名「probability」ではなく列を参照します。
使用に関する注意事項
TOP は SQL 式です。LIMIT 動作に対する選択肢を提供します。TOP と LIMIT を同じクエリで使用することはできません。
例
次の例では、SALES テーブルから 10 行を返します。クエリは TOP 句を使用していますが、ORDER BY 句が指定されていないため、予想できない行セットが返されます。
select top 10 * from sales;
次のクエリは機能的には同じですが、TOP 句の代わりに LIMIT 句を使用します。
select * from sales limit 10;
次の例では、TOP 句を使用して、SALES テーブルから最初の 10 行を QTYSOLD 列の降順にソートして返します。
select top 10 qtysold, sellerid from sales order by qtysold desc, sellerid; qtysold | sellerid --------+---------- 8 | 518 8 | 520 8 | 574 8 | 718 8 | 868 8 | 2663 8 | 3396 8 | 3726 8 | 5250 8 | 6216 (10 rows)
次の例では、SALES テーブルから、最初の 2 つの QTYSOLD 値と SELLERID 値を、QTYSOLD 列をソートして返します。
select top 2 qtysold, sellerid from sales order by qtysold desc, sellerid; qtysold | sellerid --------+---------- 8 | 518 8 | 520 (2 rows)
次の例は、CATEGORY テーブルからの異なるカテゴリグループのリストを示しています。
select distinct catgroup from category order by 1; catgroup ---------- Concerts Shows Sports (3 rows) --the same query, run without distinct select catgroup from category order by 1; catgroup ---------- Concerts Concerts Concerts Shows Shows Shows Sports Sports Sports Sports Sports (11 rows)
次の例では、2008 年 12 月の週の数の独自セットを返します。DISTINCT 句がないと、このステートメントは 31 行、つまりその月の各日に対して 1 行を返します。
select distinct week, month, year from date where month='DEC' and year=2008 order by 1, 2, 3; week | month | year -----+-------+------ 49 | DEC | 2008 50 | DEC | 2008 51 | DEC | 2008 52 | DEC | 2008 53 | DEC | 2008 (5 rows)