RDS for Oracle のリリース - Amazon Relational Database Service

RDS for Oracle のリリース

RDS for Oracle は、複数の Oracle Database のリリースをサポートしています。

注記

リリースのアップグレードの詳細については、「RDS for Oracle DB エンジンのアップグレード」を参照してください。

Oracle Database 21c と Amazon RDS

Amazon RDS は、Oracle Enterprise Edition と Oracle Standard Edition 2 が含まれる Oracle Database 21c をサポートしています。Oracle Database 21c (21.0.0.0) には、多くの新機能と以前のバージョンからの更新が含まれています。重要な変更点は、Oracle Database 21c がマルチテナントアーキテクチャのみをサポートすることで、従来の非 CDB としてデータベースを作成することはできなくなります。CDB と非 CDB の相違点の詳細については、「RDS for Oracle CDB の制限事項」を参照してください。

このセクションでは、Amazon RDS で Oracle Database 21c (21.0.0.0) を使用する際の重要な機能や変更について説明します。変更の詳細な一覧については、Oracle Database 21c ドキュメントを参照してください。Oracle Database 21c の各エディションでサポートされている機能の詳細なリストについては、Oracle ドキュメントの「Oracle Database 製品で許可される機能、オプションおよび Management Pack」を参照してください。

Oracle Database 21c (21.0.0.0) の Amazon RDS パラメータ変更

Oracle Database 21c (21.0.0.0) では、いくつかの新しいパラメータが追加されています。さらに値の範囲とデフォルト値が更新されたパラメータがいくつかあります。

新しいパラメータ

次の表は、Oracle Database 21c (21.0.0.0) の新しい Amazon RDS パラメータの一覧です。

名前

値の範囲

デフォルト値

変更可能

説明

blockchain_table_max_no_drop

NONE | 0

NONE

Y

ブロックチェーンテーブルの作成時に指定できる最大アイドル時間を制御できます。

dbnest_enable

NONE | CDB_RESOURCE_PDB_ALL

NONE

N

dbNest を有効または無効にできます。dbNest は、オペレーティングシステムリソースの分離と管理、ファイルシステムの分離、およびセキュアなコンピューティングを PDB に提供します。

dbnest_pdb_fs_conf

NONE | pathname

NONE

N

PDB の dbNest ファイルシステム構成ファイルを指定します。

diagnostics_control

ERROR | WARNING | IGNORE

IGNORE

Y

安全でない可能性があるデータベース診断操作を実行するユーザーをコントロールおよびモニタリングできます。

drcp_dedicated_opt

YES | NO

YES

Y

データベース常駐接続プーリング (DRCP) での専用最適化の使用を有効または無効にします。

enable_per_pdb_drcp

true | false

true

N

データベース常駐接続プーリング (DRCP) で、CDB 全体に対して 1 つの接続プールを設定するか、PDB ごとに 1 つの分離接続プールを設定するかを制御します。

inmemory_deep_vectorization

true | false

true

Y

ディープベクトル化フレームワークを有効または無効にします。

mandatory_user_profile

profile_name

該当なし

N

CDB または PDB の必須ユーザープロファイルを指定します。

optimizer_capture_sql_quarantine

true | false

false

Y

ディープベクトル化フレームワークを有効または無効にします。

optimizer_use_sql_quarantine

true | false

false

Y

SQL 隔離設定の自動作成を有効または無効にします。

result_cache_execution_threshold

068719476736

2

Y

結果が結果キャッシュに格納される前に、PL/SQL 関数を実行できる最大回数を指定します。

result_cache_max_temp_result

0100

5

Y

キャッシュされた単一のクエリ結果が消費できる RESULT_CACHE_MAX_TEMP_SIZE の割合 (%) を指定します。

result_cache_max_temp_size

02199023255552

RESULT_CACHE_SIZE * 10

Y

結果キャッシュで消費できる一時テーブルスペースの最大量 (バイト単位) を指定します。

sga_min_size

02199023255552 (最大値は sga_target の 50%)

0

Y

プラグ可能なデータベース (PDB) の SGA の使用可能な最小値を示します。

tablespace_encryption_default_algorithm

GOST256 | SEED128 | ARIA256 | ARIA192 | ARIA128 | 3DES168 | AES256 | AES192 | AES128

AES128

Y

テーブルスペースの暗号化時にデータベースが使用するデフォルトのアルゴリズムを指定します。

互換パラメータの変更点

compatible パラメータには、Amazon RDS の Oracle Database 21c (21.0.0.0) 用の新しい最大値があります。次の表に、新しいデフォルト値を示します。

パラメータ名

Oracle Database 21c (21.0.0.0) の最大値

compatible

21.0.0

削除されたパラメータ

以下のパラメータは、Oracle Database 21c (21.0.0.0) で削除されました。

  • remote_os_authent

  • sec_case_sensitive_logon

  • unified_audit_sga_queue_size

Oracle Database 19c と Amazon RDS

Amazon RDS は、Oracle Enterprise Edition と Oracle Standard Edition Two が含まれる Oracle Database 19c をサポートしています。

Oracle Database 19c (19.0.0.0) には、多くの新機能と以前のバージョンからの更新が含まれています。このセクションでは、Amazon RDS で Oracle Database 19c (19.0.0.0) を使用する際の重要な機能や変更について説明します。変更の詳細な一覧については、Oracle Database 19c ドキュメントを参照してください。Oracle Database 19c の各エディションでサポートされている機能の詳細なリストについては、Oracle ドキュメントの「Oracle Database 製品で許可される機能、オプションおよび Management Pack」を参照してください。

Oracle Database 19c (19.0.0.0) の Amazon RDS パラメータ変更

Oracle Database 19c (19.0.0.0) では、いくつかの新しいパラメータが追加されています。さらに値の範囲とデフォルト値が更新されたパラメータがいくつかあります。

新しいパラメータ

次の表は、Oracle Database 19c (19.0.0.0) の新しい Amazon RDS パラメータの一覧です。

名前

変更可能

説明

lob_signature_enable

TRUE、FALSE (デフォルト)

Y

LOB ロケーター署名機能を有効または無効にします。

max_datapump_parallel_per_job

1 ~ 1024、または AUTO

Y

各 Oracle Data Pump ジョブに許可される並列プロセスの最大数を指定します。

互換パラメータの変更点

compatible パラメータには、Amazon RDS の Oracle Database 19c (19.0.0.0) 用の新しい最大値があります。次の表に、新しいデフォルト値を示します。

パラメータ名

Oracle Database 19c (19.0.0.0) の最大値

compatible

19.0.0

削除されたパラメータ

以下のパラメータは、Oracle Database 19c (19.0.0.0) で削除されました。

  • exafusion_enabled

  • max_connections

  • o7_dictionary_access