Amazon RDS Custom for Oracle DB インスタンスの管理 - Amazon Relational Database Service

Amazon RDS Custom for Oracle DB インスタンスの管理

Amazon RDS Customは、Amazon RDS DB インスタンスの通常の管理タスクのサブセットをサポートしています。以下では、AWS Management ConsoleおよびAWS CLIを使用してサポートされている RDS Custom for Oracle の管理タスクについて説明します。

RDS Custom for Oracle でのコンテナデータベース (CDB) の使用

RDS Custom for Oracle DB インスタンスは、Oracle マルチテナントアーキテクチャ (custom-oracle-ee-cdbcustom-oracle-se2-cdb エンジンタイプ) または従来の非 CDB アーキテクチャ (custom-oracle-eecustom-oracle-se2 エンジンタイプ) を使用して作成できます。コンテナデータベース (CDB) を作成すると、そのデータベースには 1 つのプラグ可能なデータベース (PDB) と 1 つの PDB シードが含まれます。Oracle SQL を使用して、手動で追加の PDB を作成できます。

PDB と CDB の名前

RDS Custom for Oracle DB インスタンスを作成するとき、最初の PDB 名前を指定します。デフォルトでは、最初の PDB には ORCL という名前が付けられます。別の名前を選択できます。

デフォルトでは、CDB の名前は RDSCDB です。別の名前を選択できます。CDB 名は、CDB を管理するメモリとプロセスを一意に識別する Oracle システム識別子 (SID) の名前でもあります。Oracle SID の詳細は、「Oracle データベースの概念」の「Oracle システム識別子 (SID)」を参照してください。

Amazon RDS API を使用して既存の PDB の名前を変更することはできません。また、modify-db-instance コマンドを使用して CDB の名前を変更することはできません。

PDB 管理

RDS Custom for Oracle の責任共有モデルでは、PDB の管理と追加の PDB の作成はお客様の責任となります。RDS Custom では PDB の数を制限しません。CDB ルートに接続して SQL ステートメントを実行することで、PDB を手動で作成、変更、削除できます。Amazon EBS データボリュームに PDB を作成して、DB インスタンスがサポート範囲外に出ないようにします。

CDB または PDB を変更するには、以下のステップを完了する必要があります。

  1. RDS Custom アクションへの干渉を防ぐため、オートメーションを一時停止します。

  2. CDB または PDB を変更します。

  3. 変更した PDB をすべてバックアップします。

  4. RDS Custom オートメーションを再開します。

CDB ルートの自動復旧

RDS Custom は、非 CDB ルートを開いたままにするのと同じ方法で CDB ルートを開いたままにします。CDB ルートの状態が変化した場合、モニタリングとリカバリの自動化により CDB ルートを目的の状態に回復しようとします。RDS イベント通知は、非 CDB アーキテクチャと同様に、ルート CDB がシャットダウン (RDS-EVENT-0004) または再起動 (RDS-EVENT-0006) した際に受け取ります。RDS Custom は、DB インスタンスの起動時にすべての PDB を READ WRITE モードで開こうとします。一部の PDB を開くことができない場合、RDS Custom では tenant database shutdown のイベントを発行します。

RDS Custom for Oracle のハイアベイラビリティー機能の使用

RDS Custom for Oracle インスタンス間でのレプリケーションをサポートするには、Oracle Data Guard で高可用性 (HA) を設定できます。プライマリ DB インスタンスは、データをスタンバイインスタンスに自動的に同期します。この機能は、Enterprise Edition でのみサポートされています。

ハイアベイラビリティー環境は、次の方法で設定できます。

  • 異なるアベイラビリティーゾーン (AZ) のスタンバイインスタンスを、AZ 障害への耐性を持つように設定します。

  • スタンバイデータベースをマウントモードまたは読み取り専用モードにします。

  • プライマリデータベースからスタンバイデータベースにフェイルオーバーまたはスイッチオーバーしても、データが失われることはありません。

  • オンプレミスインスタンスのハイアベイラビリティーを設定し、RDS Custom スタンバイデータベースにフェイルオーバーまたはスイッチオーバーしてデータを移行します。

高可用性の設定方法については、ホワイトペーパーの Amazon RDS Custom for Oracle でのデータガードによる高可用性の有効化を参照してください。以下のタスクを実行できます。

  • バーチャルプライベートネットワーク (VPN) トンネルを使用して、ハイアベイラビリティーインスタンスの転送中のデータを暗号化します。転送中の暗号化は RDS Custom によって自動的に設定されません。

  • Oracle 高速フェイルオーバーオブザーバー (Fast-Failover Observer、FSFO) を設定して、ハイアベイラビリティーインスタンスをモニタリングします。

  • 必要な条件が満たされると、オブザーバーが自動フェイルオーバーを実行できるようにします。

RDS Custom 環境のカスタマイズ

RDS Custom for Oracle は、自動化を一時停止せずに DB インスタンス環境をカスタマイズできる組み込み機能を備えています。例えば、RDS API を使用して環境を次のようにカスタマイズできます。

  • DB スナップショットを作成して復元し、クローン環境を作成します。

  • リードレプリカを作成します。

  • ストレージ設定を変更します。

  • CEV を変更してリリースアップデートを適用します

文字セットの変更などの一部のカスタマイズでは、RDS API を使用できません。このような場合は、Amazon EC2 インスタンスにルートユーザーとしてアクセスするか、Oracle データベースに SYSDBA としてログインして、手動で環境を変更する必要があります。

インスタンスを手動でカスタマイズするには、RDS Custom のオートメーションを一時停止して再開する必要があります。この一時停止により、カスタマイズが RDS Custom オートメーションに干渉しないようにします。こうすることで、サポート境界が壊れてしまい、根本的な問題を修正するまでインスタンスが unsupported-configuration 状態になることを回避できます。一時停止と再開は、RDS Custom for Oracle DB インスタンス変更の際サポートされている唯一のオートメーションタスクです。

RDS Custom 環境をカスタマイズするための一般的な手順

RDS Custom DB インスタンスをカスタマイズするには、以下の手順を実行します。

  1. コンソールまたは CLI を使用して、指定した期間 RDS Custom のオートメーションを一時停止します。

  2. 基盤となる Amazon EC2 インスタンスを特定します。

  3. SSH キーまたは AWS Systems Manager を使用して基盤となる Amazon EC2 インスタンスに接続します。

  4. データベースまたはオペレーティングシステムレイヤーで現在の構成設定を確認します。

    初期設定と変更後の設定を比較することで、変更を検証できます。カスタマイズの種類に応じて、OS ツールまたはデータベースクエリを使用してください。

  5. 必要に応じて RDS Custom for Oracle DB インスタンスをカスタマイズします。

  6. 必要に応じて、インスタンスまたはデータベースを再起動します。

    注記

    オンプレミスの Oracle CDB では、組み込みコマンドを使用するか、起動トリガーの後に、指定した PDB のオープンモードを保存できます。このメカニズムによって、CDB の再起動時に PDB が指定された状態になります。CDB を開くと、RDS Custom オートメーションではユーザー指定の保存状態をすべて破棄して、すべての PDB を開こうとします。RDS Custom がすべての PDB を開くことができない場合は、The following PDBs failed to open: list-of-PDBs のイベントが発生します。

  7. 新しい構成設定を以前の設定と比較して確認します。

  8. 次のいずれかの方法で RDS Custom のオートメーションを再開します。

    • オートメーションをマニュアルで再開します。

    • 一時停止期間が終了するのを待ちます。この場合、RDS Custom はモニタリングとインスタンスの回復を自動的に再開します。

  9. RDS Custom のオートメーションフレームワークの検証

    前述の手順を正しく実行すると、RDS Custom は自動バックアップを開始します。コンソールのインスタンスのステータスには [利用可能] と表示されます。

ベストプラクティスと詳細な手順については、AWS ブログ記事「Make configuration changes to an Amazon RDS Custom for Oracle instance: Part 1」(Amazon RDS Custom for Oracle インスタンスの設定を変更する: パート 1) と「Recreate an Amazon RDS Custom for Oracle database: Part 2」(Amazon RDS Custom for Oracle データベースを再作成する: パート 2) を参照してください。

RDS Custom DB インスタンスの一時停止と再開

コンソールまたは CLI を使用して、DB インスタンスのオートメーションを一時停止および再開できます。

RDS Custom オートメーションを一時停止または再開するには
  1. AWS Management Console にサインインし、Amazon RDS コンソール https://console.aws.amazon.com/rds/ を開きます。

  2. ナビゲーションペインで、データベース を選択し、変更する RDS Custom DB インスタンスを選択します。

  3. Modify を選択します。Modify DB instance ページが表示されます。

  4. RDS Customオートメーションモード」では、以下のいずれかのオプションを選択します。

    • 一時停止中は、RDS Custom DB インスタンスのモニタリングとインスタンスのリカバリを一時停止します。目的の一時停止時間 (分単位) を「オートメーションモードの継続期間」に入力します。最小値は 60 分です (デフォルト)。最大値は 1,440 分です。

    • フルオートメーションは、オートメーションを再開します。

  5. Continue」 選択して、変更の概要をチェックします。

    RDS Custom がすぐに変更を適用することを示すメッセージが表示されます。

  6. 変更が正しければ、Modify DB Instance (DB インスタンスを変更) を選択します。または、[戻る] を選択して変更を編集するか、キャンセルを選択して変更をキャンセルします。

    RDS コンソールに、変更の詳細が表示されます。オートメーションを一時停止すると、 RDS Custom DB インスタンスのステータスオートメーションの一時停止を示します。

  7. (オプション) ナビゲーションペインで 「データベース」 を、それから RDS カスタム DB インスタンスを選択します。

    概要ペインで、RDS Custom オートメーションモードはオートメーションのステータスを示します。オートメーションが一時停止されている場合、値は一時停止です。オートメーションは num 分後に再開されます。

RDS Custom オートメーションを一時停止または再開するには、modify-db-instance AWS CLI コマンドを使用します。必須パラメータ --db-instance-identifier を使用して DB インスタンスを指定します。次のパラメータを使用して、オートメーションモードを制御します。

  • --automation-modeは、DB インスタンスの一時停止状態を指定します。有効な値はall-pausedで、オートメーションを一時停止し、fullは再開します。

  • --resume-full-automation-mode-minutesは一時停止期間を指定します。デフォルト値は 60 分です。

注記

--no-apply-immediatelyまたは--apply-immediatelyを指定したかどうかにかかわらず、RDS Custom は、変更をできるだけ早く非同期的に適用します。

コマンド応答では、ResumeFullAutomationModeTimeは UTC タイムスタンプとして再開時刻を示します。オートメーションモードがall-pausedの場合、modify-db-instanceを使用してオートメーションモードを再開するか、一時停止期間を延長できます。その他のmodify-db-instanceオプションはサポートされていません。

次の例では、my-custom-instance のオートメーションを 90 分間一時停止します。

Linux、macOS、Unix の場合:

aws rds modify-db-instance \ --db-instance-identifier my-custom-instance \ --automation-mode all-paused \ --resume-full-automation-mode-minutes 90

Windows の場合:

aws rds modify-db-instance ^ --db-instance-identifier my-custom-instance ^ --automation-mode all-paused ^ --resume-full-automation-mode-minutes 90

次の例では、一時停止期間をさらに 30 分間延長します。ResumeFullAutomationModeTime で示された元の時刻に 30 分が加算されます。

Linux、macOS、Unix の場合:

aws rds modify-db-instance \ --db-instance-identifier my-custom-instance \ --automation-mode all-paused \ --resume-full-automation-mode-minutes 30

Windows の場合:

aws rds modify-db-instance ^ --db-instance-identifier my-custom-instance ^ --automation-mode all-paused ^ --resume-full-automation-mode-minutes 30

次の例では、my-custom-instance のフルオートメーションを再開します。

Linux、macOS、Unix の場合:

aws rds modify-db-instance \ --db-instance-identifier my-custom-instance \ --automation-mode full \

Windows の場合:

aws rds modify-db-instance ^ --db-instance-identifier my-custom-instance ^ --automation-mode full

以下の部分出力例では、保留されている AutomationMode の値は full です。

{ "DBInstance": { "PubliclyAccessible": true, "MasterUsername": "admin", "MonitoringInterval": 0, "LicenseModel": "bring-your-own-license", "VpcSecurityGroups": [ { "Status": "active", "VpcSecurityGroupId": "0123456789abcdefg" } ], "InstanceCreateTime": "2020-11-07T19:50:06.193Z", "CopyTagsToSnapshot": false, "OptionGroupMemberships": [ { "Status": "in-sync", "OptionGroupName": "default:custom-oracle-ee-19" } ], "PendingModifiedValues": { "AutomationMode": "full" }, "Engine": "custom-oracle-ee", "MultiAZ": false, "DBSecurityGroups": [], "DBParameterGroups": [ { "DBParameterGroupName": "default.custom-oracle-ee-19", "ParameterApplyStatus": "in-sync" } ], ... "ReadReplicaDBInstanceIdentifiers": [], "AllocatedStorage": 250, "DBInstanceArn": "arn:aws:rds:us-west-2:012345678912:db:my-custom-instance", "BackupRetentionPeriod": 3, "DBName": "ORCL", "PreferredMaintenanceWindow": "fri:10:56-fri:11:26", "Endpoint": { "HostedZoneId": "ABCDEFGHIJKLMNO", "Port": 8200, "Address": "my-custom-instance.abcdefghijk.us-west-2.rds.amazonaws.com" }, "DBInstanceStatus": "automation-paused", "IAMDatabaseAuthenticationEnabled": false, "AutomationMode": "all-paused", "EngineVersion": "19.my_cev1", "DeletionProtection": false, "AvailabilityZone": "us-west-2a", "DomainMemberships": [], "StorageType": "gp2", "DbiResourceId": "db-ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVW", "ResumeFullAutomationModeTime": "2020-11-07T20:56:50.565Z", "KmsKeyId": "arn:aws:kms:us-west-2:012345678912:key/aa111a11-111a-11a1-1a11-1111a11a1a1a", "StorageEncrypted": false, "AssociatedRoles": [], "DBInstanceClass": "db.m5.xlarge", "DbInstancePort": 0, "DBInstanceIdentifier": "my-custom-instance", "TagList": [] }

RDS Custom for Oracle DB インスタンスを変更する

RDS Custom for Oracle DB インスタンスの変更は、Amazon RDS DB インスタンスの変更と似ています。以下のように設定を変更することができます。

DB インスタンスのストレージの変更時の要件と制限事項

RDS Custom for Oracle DB インスタンスのストレージの変更には、次の要件と制限事項を考慮してください。

  • RDS Custom for Oracleに割り当てられる最小ストレージは 40 GiB で、最大値は 64 TiB です。

  • Amazon RDS と同様に、割り当てられたストレージを減らすことはできません。これは Amazon EBS ボリュームの制限事項です。

  • RDS CCustom DB インスタンスでは、ストレージのオートスケーリングはサポートされていません。

  • RDS CuCustom DB インスタンスにマニュアルでアタッチするストレージボリュームは、サポートペリメーター外にあります。

    詳細については、「RDS Custom サポート範囲」を参照してください。

  • RDS Custom では、磁気 (スタンダード) の Amazon EBS ストレージはサポートされていません。io1、gp2、または gp3 SSD ストレージタイプのみを選択できます。

Amazon EBS ストレージの詳細については、「Amazon RDS DB インスタンスストレージ」を参照してください。ストレージの変更に関する一般的な情報については、「Amazon RDS DB インスタンスのストレージを使用する」を参照してください。

DB インスタンスクラスの変更時の要件と制限事項

RDS Custom for Oracle DB インスタンスのインスタンスクラスの変更には、次の要件と制限事項を考慮してください。

  • DB インスタンスは available の状態である必要があります。

  • DB インスタンスには、ルートボリューム、データボリューム、バイナリボリュームに最低 100 MiB の空き容量が必要です。

  • デフォルトの elastic network interface (ENI) を使用する場合、RDS Custom for Oracle DB インスタンスに割り当てることができる Elastic IP (EIP) は 1 つだけです。DB インスタンスに複数の ENI をアタッチすると、変更オペレーションは失敗します。

  • RDS Custom for Oracle タグがすべて存在している必要があります。

  • RDS Custom for Oracle レプリケーションを使用する場合は、次の要件と制限事項に注意してください。

    • プライマリ DB インスタンスとリードレプリカの場合、一度に 1 つの DB インスタンスに限りインスタンスクラスを変更できます。

    • RDS Custom for Oracle DB インスタンスにオンプレミスのプライマリまたはレプリカデータベースがある場合は、必ず、変更完了後にオンプレミス DB インスタンスのプライベート IP アドレスを手動で更新してください。このアクションは Oracle DataGuard の機能を維持するために必要です。RDS Custom for Oracle では、変更が成功するとイベントを発行します。

    • プライマリまたはリードレプリカ DB インスタンスに FSFO (Fast-Start Failover) が設定されている場合、RDS Custom for Oracle DB インスタンスクラスを変更することはできません。

インスタンスクラスを変更したときに RDS Custom によって DB インスタンスを作成する方法

インスタンスクラスを変更したときに RDS Custom によって DB インスタンスを作成するには、次の手順に従います。

  • Amazon EC2 インスタンスを作成します。

  • 最新の DB スナップショットからルートボリュームを作成します。RDS Custom for Oracle は、最新の DB スナップショットの後にルートボリュームに追加された情報を保持しません。

  • Amazon CloudWatch アラームを作成します。

  • 元のキーペアを削除した場合、Amazon EC2 SSH のキーペアを作成します。それ以外の場合、RDS Custom for Oracle は元のキーペアを保持します。

  • 変更を開始したときに DB インスタンスにアタッチされたタグを使用して、新しいリソースを作成します。RDS Custom では、新しいリソースが基礎となるリソースに直接アタッチされている場合、そのリソースにタグを転送しません。

  • 最新の変更を加えたバイナリボリュームとデータボリュームを、新しい DB インスタンスに転送します。

  • Elastic IP アドレス (EIP) を転送します。DB インスタンスがパブリックにアクセス可能な場合、RDS Custom では EIP を転送する前に、新しい DB インスタンスにパブリック IP アドレスを一時的にアタッチします。DB インスタンスがパブリックにアクセスできない場合、RDS Custom ではパブリック IP アドレス を作成しません。

RDS Custom for Oracle DB インスタンスを変更する

DB インスタンスクラスまたはストレージの変更は、コンソール、AWS CLI、または RDS API を使用して変更できます。

RDS Custom Oracle DB インスタンスを変更するには
  1. AWS Management Console にサインインし、Amazon RDS コンソール (https://console.aws.amazon.com/rds/) を開きます。

  2. ナビゲーションペインで、[データベース] を選択します。

  3. 変更する DB インスタンスを選択します。

  4. Modify を選択します。

  5. (オプション) [インスタンスの設定] で、[DB インスタンスクラス] の値を選択します。サポートされているクラスについては、「RDS Custom for Oracle での DB インスタンスクラスのサポート」を参照してください。

  6. (オプション) [ストレージ] で、必要に応じて次の変更を加えます。

    1. [ストレージ割り当て] に新しい値を入力します。現在値よりも大きい値かつ40 GiB ~ 64 TiB である必要があります。

    2. [ストレージタイプ] の値を [汎用 SSD (gp2)][汎用 SSD (gp3)]、または [プロビジョンド IOPS (io1)] に変更します。

    3. [プロビジョンド IOPS (io1)] または [汎用 SSD (gp3)] を使用している場合は、[プロビジョンド IOPS] の値を変更できます。

  7. (オプション) [追加設定] で、必要に応じて次の変更を加えます。

    1. [オプショングループ] で、新しいオプショングループを選択します。詳細については、「RDS Custom for Oracle のオプショングループ使用する」を参照してください。

  8. Continue (続行) をクリックします。

  9. すぐに適用または次の定期メンテナンスウィンドウ中に適用を選択します。

  10. [DB インスタンスを変更] を選択します。

RDS Custom for Oracle DB インスタンスのストレージを変更するには、modify-db-instance AWS CLIコマンドを使用します。以下のパラメータを必要に応じて調整します。

  • --db-instance-class – 新しいインスタンスクラス。サポートされているクラスについては、「RDS Custom for Oracle での DB インスタンスクラスのサポート」を参照してください。

  • --allocated-storage - DB インスタンスに割り当てるストレージの量 (ギビバイト単位)。現在値よりも大きい値かつ40 ~ 65,536 GiB である必要があります。

  • --storage-type - ストレージタイプ: gp2、gp3、または io1。

  • --iops - io1 または gp3 ストレージタイプを使用している場合、DB インスタンスのプロビジョンド IOPS。

  • --apply-immediately - すぐにストレージの変更を適用するには、--apply-immediately を使用します。

    または --no-apply-immediately (デフォルト) を使用して、次のメンテナンスウィンドウ中に変更を適用します。

次の例では、my-cfo-instance の DB インスタンスクラスを、db.m5.16xlarge に変更します。このコマンドはまた、ストレージサイズを 1 TiB に、ストレージタイプを io1 に、プロビジョンド IOPS を 3000 に、オプショングループを cfo-ee-19-mt に変更します。

Linux、macOS、Unix の場合:

aws rds modify-db-instance \ --db-instance-identifier my-cfo-instance \ --db-instance-class db.m5.16xlarge \ --storage-type io1 \ --iops 3000 \ --allocated-storage 1024 \ --option-group cfo-ee-19-mt \ --apply-immediately

Windows の場合:

aws rds modify-db-instance ^ --db-instance-identifier my-cfo-instance ^ --db-instance-class db.m5.16xlarge ^ --storage-type io1 ^ --iops 3000 ^ --allocated-storage 1024 ^ --option-group cfo-ee-19-mt ^ --apply-immediately

RDS Custom for Oracle DB インスタンスの文字セットを変更する

RDS Custom for Oracle は、デフォルトで文字セット US7ASCII に設定されています。言語またはマルチバイト文字の要件を満たすために、異なる文字セットを指定することもできます。RDS Custom for Oracle を使用する場合、オートメーションを一時停止し、データベースの文字セットを手動で変更します。

RDS Custom for Oracle DB インスタンスの文字セットを変更するには、次の要件があります。

  • 文字を変更できるのは、アプリケーションデータを持たない空のデータベースまたはスターターデータベースを含む新たにプロビジョニングされた RDS Custom インスタンスのみです。他のすべてのシナリオでは、DMU (Unicode のデータベース移行アシスタント) を使用して文字セットを変更します。

  • RDS for Oracle でサポートされている文字セットにのみ変更できます。詳細については、「サポートされている DB 文字セット」を参照してください。

RDS Custom Oracle DB インスタンスの文字セットを変更するには
  1. RDS Custom オートメーションを一時停止します。詳細については、「RDS Custom DB インスタンスの一時停止と再開」を参照してください。

  2. SYSDBA アクセス許可でユーザーとしてデータベースにログインします。

  3. データベースを制限モードで再起動し、文字セットを変更してから、データベースを通常モードで再起動します。

    SQL クライアントで次のスクリプトを実行します。

    SHUTDOWN IMMEDIATE; STARTUP RESTRICT; ALTER DATABASE CHARACTER SET INTERNAL_CONVERT AL32UTF8; SHUTDOWN IMMEDIATE; STARTUP; SELECT VALUE FROM NLS_DATABASE_PARAMETERS WHERE PARAMETER = 'NLS_CHARACTERSET';

    出力に正しい文字セットが表示されていることを確認します。

    VALUE -------- AL32UTF8
  4. RDS Custom オートメーションを再開します。詳細については、「RDS Custom DB インスタンスの一時停止と再開」を参照してください。

RDS Custom for Oracle での NLS_LANG 値の設定

ロケールとは、特定の言語と国に対する言語上の条件と文化的条件に対処するための一連の情報です。Oracle ソフトウェアのロケール動作を指定するには、クライアントホストで NLS_LANG 環境変数を設定します。この変数は、データベースセッションでクライアントアプリケーションが使用する言語、テリトリー、文字セットを設定します。

RDS Custom for Oracle では、NLS_LANG 変数で言語のみを設定できます。テリトリーと文字はデフォルトを使用します。この言語は、Oracle データベースのメッセージ、照合、曜日名、および月名に使用されます。サポートされている各言語には、アメリカ英語、フランス語、ドイツ語などの固有の名前が付けられています。言語が指定されない場合、値はデフォルトで [アメリカ英語] になります。

RDS Custom for Oracle データベースを作成したら、クライアントホストで NLS_LANG を英語以外の言語に設定できます。Oracle データベースでサポートされている言語のリストを確認するには、RDS Custom for Oracle データベースにログインし、次のクエリを実行します。

SELECT VALUE FROM V$NLS_VALID_VALUES WHERE PARAMETER='LANGUAGE' ORDER BY VALUE;

ホストコマンドラインで NLS_LANG を設定できます。次の例では、Linux で Z シェルを使用するクライアントアプリケーションの言語をドイツ語に設定します。

export NLS_LANG=German

アプリケーションは、起動時に NLS_LANG 値を読み取り、接続時にデータベースに伝達します。

詳細は、Oracle Database グローバリゼーションサポートガイドの「Choosing a Locale with the NLS_LANG Environment Variable 」(NLS_LANG 環境変数によるロケールの選択) を参照してください。

透過的なデータの暗号化サポート

RDS Custom は、RDS Custom for Oracle DB インスタンスで透過的なデータの暗号化 (TDE) をサポートします。

ただし、RDS for Oracle の場合のように、カスタムオプショングループのオプションを使用して TDE を有効にすることはできません。TDE をマニュアルでオンにします。Oracle Transparent Data Encryption (透過的なデータの暗号化) については、Oracleのドキュメントで Transparent Data Encryption を使用した保存済みデータの保護を参照してください。

RDS Custom for Oracle リソースのタグ付け

RDS Custom リソースには Amazon RDS リソースと同様にタグ付けができますが、いくつかの重要な違いがあります。

  • AWSRDSCustomRDS Custom オートメーションに必要なタグを作成または変更しないでください。そうすると、オートメーションが中断するおそれがあります。

  • Name タグは、プラフィックス値 do-not-delete-rds-custom で RDS カスタムリソースに追加されます。顧客から渡されたキーの値はすべて上書きされます。

  • 作成時に RDS Custom DB インスタンスに追加されたタグは、他のすべての関連する RDS Custom リソースに伝搬されます。

  • DB インスタンスの作成後に RDS Custom リソースにタグを追加しても、タグは伝搬されません。

リソースのタグ付けの詳細については、「Amazon RDS リソースのタグ付け」を参照してください。

RDS Custom for Oracle DB インスタンスを削除する

DB インスタンスをRDS Custom DB instance で削除するには、以下を行う必要があります。

  • DB インスタンスの名前を提供します。

  • DB インスタンスの最終的なDBスナップショットを取得するオプションを解除します。

  • 自動バックアップを保持するオプションを選択または解除します。

RDS Custom DB インスタンスはコンソールまたは CLI を使用して削除できます。DB インスタンスの削除に必要な時間は、バックアップ保持期間 (削除するバックアップの数)、削除するデータの量によって異なります。

RDS Custom DB インスタンスを削除するには
  1. AWS Management Console にサインインし、Amazon RDS コンソール https://console.aws.amazon.com/rds/ を開きます。

  2. ナビゲーションペインで、「データベース」 を選択し、削除したいRDS Custom DB インスタンスを選択します。RDS Custom DB インスタンスがロールインスタンス (RDS Custom)を表示します。

  3. [アクション] で、[削除] を選択します。

  4. 自動バックアップを保持するには、[自動バックアップの保持] を選択します。

  5. ボックスに「delete me」と入力します。

  6. [削除] を選択します。

RDS Custom DB インスタンスを削除するには、delete-db-instance AWS CLIコマンドを使用します。必要なパラメータ--db-instance-identifierを使用して DB インスタンスを指定します。残りのパラメータは Amazon RDS DB インスタンスの場合と同じですが、次の例外があります。

  • --skip-final-snapshot は必須です。

  • --no-skip-final-snapshot はサポートされていません。

  • --final-db-snapshot-identifier はサポートされていません。

次の例では、my-custom-instanceという名前の RDS Custom DB インスタンスを削除し、自動バックアップを保持します。

Linux、macOS、Unix の場合:

aws rds delete-db-instance \ --db-instance-identifier my-custom-instance \ --skip-final-snapshot \ --no-delete-automated-backups

Windows の場合:

aws rds delete-db-instance ^ --db-instance-identifier my-custom-instance ^ --skip-final-snapshot ^ --no-delete-automated-backups